【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)21日(日本時間22日)=木崎英夫通信員】マリナーズを退団し、5年ぶりに日本球界復帰を目指す城島健司捕手(33)が、米国内のマリナーズ担当記者との電話会見を行い「(決断するのは)今しかない、と感じた」と心境を明かした。入団交渉でのポイントについては「一番はプレーする時間と、どれだけ自分を必要としてくれるか。ゲームに飢えている自分を一番暴れさせてくれるチームですね」と話した。
シーズン終了後から17日ぶりの肉声だった。日本時間の朝8時半とあってトーンは低目だったが、明確に答えを返す城島に変わりはなかった。日本人初のメジャー捕手として鮮烈デビューも、4年目を終えて次へのステップを踏む強い意志が生れた。
「自分の体と技術を含めて、まだ自分ができるというその時期に帰らなきゃいけないと思ってましたので。帰るのは今じゃないかと判断しました」。
今季、怪我から2度の故障者リスト入り。この間に若手捕手に出場機会を奪われ71試合に留まる中で、盗塁阻止率は驚異の5割をマーク。ただ、マスクを被る機会が少なければ更なる技術の向上は望めない。
「自分の気持ちを嫁に話してから決めましたけどね。僕の一番の理解者であり一番僕のことを知っているわけですから。僕の判断を尊重してくれました」。家族の元での日本球界復帰。城島自身の2つの条件を明確にした。
「プレーイングタイムと自分を今一番必要としてくれるところ。今餓えている自分を一番暴れさせてもらえる球団というふうにしか考えてないです」。3年総額24億円の残り2年を蹴った城島は金銭に左右されるわけではない。捕手難を露呈している阪神は現場とフロントが一体となり三顧の礼を尽くす構えを見せているが、獲得意欲を見せたソフトバンク、オリックスとの3球団の中では、一番条件に近いようにみえる。
会見の中で城島が唯一、心残りとしたのがイチローだった。
「イチローさんという存在と1日でも長く野球をしたいという思いが僕の中である」。技術力と人間性、そして欠かすことのない準備と、イチローから得たものは計り知れない。日本球界に再び挑む城島が暴れまくる日は必ず来る。




