今季限りでメッツを退団した高橋建投手(40)が古巣広島に復帰することが19日、決定的となった。10月にメッツを戦力外となった同投手は、来季もメジャーでのプレーを希望してきたが、移籍先が見つからず断念。オファーを出していた広島は獲得に好感触を得ていることから、22日にも高橋建がカープ復帰を表明する。

 球団首脳は高橋建について「キャリアもあるし、戦力としてみているところがある。左はいないから。いろんな(起用の)選択肢として」と説明した。14日に大黒柱のルイスが電撃退団し、手薄となった先発の補強へ動いた。背番号も在籍時と同じ「22」を提示する予定だ。

 高橋建は昨年11月にFA宣言。ブルージェイズとマイナー契約し、米国へ渡った。3月のオープン戦で右ふくらはぎを故障して出遅れたが、メッツに移籍後の5月2日フィリーズ戦で日本人最年長の40歳でメジャーデビューを果たした。今季はすべて救援で28試合に登板。0勝1敗、防御率2・96の成績を残していた。

 帰国後はメジャーからの誘いを待つ一方で、国内球団への移籍も検討。12月上旬には「(移籍先が決まらず)集中できない状況もあるので年内に決めたい」と話していた。経験豊富な左腕が「ポスト・ルイス」の補強第1弾になった。