ヤクルトからFAとなり、メッツと2年契約を結んだばかりの五十嵐亮太投手(30)に、ライバルが出現した。米複数メディアは25日(日本時間26日)、メ軍がケルビン・エスコバル投手(33=エンゼルスFA)と1年契約で合意したと報じた。

 ニューヨーク・ポスト紙によると、メ軍は8回を任せるセットアッパー候補の1人としてエスコバルを計算。春季キャンプでは五十嵐らと競うことになる。同投手は右肩故障のため、ここ2年で1試合しか登板していないが、07年には150キロ前後の直球とスライダー、スプリッターを駆使して18勝。ブルージェイズ時代の02年には抑えとして38セーブを記録したこともあり、先発・救援とも実績がある。日本人最速タイ158キロの速球派五十嵐に対し、球速や変化球、制球などトータルで勝負する右腕といえる。

 メ軍は当初、右肩に不安を抱える同投手に、マイナー契約を提示する予定だった。だが肩の状態を調査した結果、メジャー契約にゴーサインが出た。今後は身体検査を経て、基本給を抑え、出来高に比重を置いた1年契約を結ぶ見込み。