<マリナーズ3-5エンゼルス>◇30日(日本時間31日)◇セーフコフィールド

 【シアトル(米ワシントン州)=四竈衛】エンゼルス松井秀喜外野手(36)が、マリナーズ戦で17号2ランを放った。6回2死一塁の第3打席でフルカウントから速球をとらえ、2階席へ飛び込む特大の131メートル弾をたたき込んだ。右翼のイチローが1歩も動かない豪快な1発で、ハンターを抜いてチームトップとなる71打点目。「最後に甘い球が来て完ぺきに打てましたね」。三塁側ダッグアウトへ戻ると、出迎えた同僚に、珍しく右上腕の筋肉を見せつけるようにしておどけた。

 プレーオフ進出の可能性がほぼ消滅し、チームは主力の放出を始めるなど、残り1カ月は事実上の消化試合となった。ここまで納得のいかない成績の松井にとっても「消化試合」でプレーする無念さは消しきれない。ただ、打席に立てばプロとして1球に集中する姿勢を変えるわけにはいかない。「厳しい状況に変わりはないですが、1試合1試合、少しでも近づけるように頑張りたいですね」。

 1年契約で、来季については未定。その一方で、今の成績のままであれば契約延長が微妙となることも否定できない。だからといって、強引に本塁打を狙うこともしない。4試合ぶりの安打で2打数1安打2四球。「球がよく見えているということだと思います」。目的意識が薄れがちな試合でも、松井のスタンスは変わっていない。