ロッテ西岡剛内野手(26)が10日、ポスティングシステム(入札制度)を利用しての大リーグ移籍を正式に球団に申し入れた。都内のホテルで石川晃球団運営本部長(49)と会談。「夢を追わせてください」と伝えた。また、ロサンゼルス・タイムズ紙電子版が早速、西岡の希望球団はドジャースだと報じるほか、オリオールズも興味を持っていると伝えられるなど、米球界での注目度が極めて高いことが明らかになった。

 西岡の表情は晴れやかで澄んでいた。この日、都内のホテルで石川球団運営本部長と会談し、入札制度でのメジャー移籍を正式に申し入れた。「わがままかもしれないけど、僕個人の夢を追わせてくださいと伝えました。今年は日本一を目指してやってきた。キャプテンとして一選手として実現できて、充実感はあった。優勝してなければそういう言葉も出なかったと思う」と心境を明かした。

 「アメリカの野球ってすごいな。いつか、あーいうところでやってみたい」と、野球人としての道を思い描いていた。海外FA権取得は早くても13年オフ。30代になる前に挑戦したい気持ちが強かった。今季は全試合フルイニング出場に加え、首位打者などのタイトルを獲得。内野手、両打ち打者では初の200安打、日本新記録となる27度の猛打賞もマークした。日本一も達成し、チームとして、個人としての目標を達成し、けじめがついたと判断した。

 米球界の注目度も高く、各メディアが早くも反応した。ロサンゼルス・タイムズ紙電子版では、ドジャース担当記者の署名入りで西岡の記事を大きく掲載。「西岡に非常に近い関係者の証言によれば、希望球団はドジャース。西岡は西海岸でのプレーを希望しており、ジャイアンツ、パドレス、ダイヤモンドバックスにも興味がある」と報じた。

 同紙は「ドジャースも西岡のプレーをスカウト済み」と指摘。遊撃を守るファーカルは腰痛を抱え、二塁のセリオとは来季契約を見送ることも検討していると伝えるなど、ドジャースが入札に参加する可能性をほのめかした。また、オリオールズの地元スポーツ専門局MASN電子版は「オリオールズは興味を持つか?

 答えはイエスだ。岩隈のポスティングより興味を持つだろう」と報じた。

 西岡本人は「球団を選べるわけではないし、どの球団でもOK」とこだわりはないことを強調した。今季は松井稼や岩村ら、メジャーでプレーした日本人内野手が思うように結果が出なかった。「若い時に挑戦して日本人の価値を高めたい」との思いが強い。

 入札制度利用については、重光オーナーと重光オーナー代行の了承を得なければならない。しかし、米球界は西岡に大きな注目を注いでおり、複数の球団が入札に動くのは確実だ。日韓クラブチャンピオンシップ(13日)を終え、20日前後に予定されているオーナーサイドへのシーズン終了報告を経てから、ポスティング申請に進み、「争奪戦」が開始されそうだ。