入札制度で楽天岩隈久志投手(29)の独占交渉権を得たアスレチックスが9日(日本時間10日)、受け入れ準備を早くもスタートさせた。球団内では入団の正式決定に備え、マーケティング担当者が入団会見やその後のPR戦略に関する情報収集を各方面に依頼。「岩隈シフト」が早くも動き出した。

 地元での歓迎ムードも広まっている。地元紙サンフランシスコ・クロニクルは「日本のエースと交渉」という大きな見出しを掲げ、1ページの3分の1程度のスペースを割いてカラーで紹介。「ア・リーグで防御率が最も低いチームに、日本で2番目に優れた投手が加わろうとしている」と高い評価をもって報じた。

 同紙はスポーツをテーマにした日本人論で知られるロバート・ホワイティング氏(68)のコメントを紹介。同氏は「岩隈はどこのチームでも先発3番手になれる。ドジャースの黒田とは違うタイプだが彼より若い。オークランドの広い球場もプラスになるだろう。そして彼は笑顔を振りまくナイスガイだ」と絶賛した。

 球団事務所では広報担当マネジャーが「昨日と変わりはない。契約したとか、進展があれば発表する」と話すなどガードは固いが、契約完了に向けての準備を着々と進めているようだ。(オークランド=大塚仁)