【フォートマイヤーズ(米フロリダ州)24日(日本時間25日)=佐藤直子通信員】ガーデンハイアー監督の術中にハマった!?

 ツインズ西岡剛内野手(26)が、打線1&2番コンビが予想されるスパン外野手(26)と合わせて100盗塁達成を宣言した。

 打撃練習の後、カシーヤ内野手(26)と一緒にグラウンドを移動しようとした時だった。ベンチに座っていた同監督がニヤリと笑いながら声を掛けた。「今季は1人50盗塁ずつ、2人で100盗塁してもらうぞ!」。これを聞いた西岡は迷わず答えた。「スパンと合わせて100ですよ。けん制で刺されなければですけど(笑い)」。

 今季のツ軍打線は1番スパン、2番西岡が最有力だ。西岡を獲得した最大の理由は、機動力のアップ。通算出塁率が共に3割6分超の2人が、合計100盗塁という大台に届けば、まさに予想図通りの展開。西岡の言葉を聞いたガーデンハイアー監督は目を細めた。

 打撃練習でも、雰囲気作りのうまい指揮官に乗せられた。凡打性の当たりを放つと、すぐさま「ニシ、プッシュアップ(腕立て)!」とゲキが飛ぶ。「狙ったるわ」とつぶやいて最後の打席へ向かった西岡は、右打席から左翼フェンスを越える本塁打を放った。

 西岡は練習を終えると、「チームを盛り上げるのがすごい上手だし、僕もテンションを上げてもらえた。今日も楽しくできました」とニコリ。早くも名将の魅力に心酔した。デビュー予定の27日(同28日)のレッドソックスとのオープン戦で、合計100盗塁が絵空事ではないと証明したい。