<レンジャーズ11-10エンゼルス>◇1日(日本時間2日)◇レンジャーズボールパーク

 【アーリントン(米テキサス州)=高山通史】レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(25)が改心を誓う大乱調を演じた。同地区最大のライバルのエンゼルス戦で5回7失点で降板。3回に4四球、プホルスに左中間へ特大2ランを浴びるなど1イニングで日米最多6失点を喫した。打線の後押しで延長10回サヨナラ勝ち。8敗目は免れたが、現状打破のため危機感十分にモデルチェンジを宣言した。

 黒星を帳消しにしてもらったが、ダルビッシュは敗者と受け止めていた。潔く本音をさらけ出した。「全く別の投手にならなければいけないかなと思う」。計6四球はメジャー移籍後最多タイ。自滅で崩れ、注目対決のプホルスに高めツーシームを力で砕かれた。「相手のアプローチどうこうではなく、自分の問題」と言い訳せず、戒めた。

 収穫は今後への一筋の光明。洗練されたフォームのポイントの1つで、重心移動に影響する左足の使い方を変えた。初回は3者連続三振。「ちょっとずつ良くなれば」との改革に、手応えがあった。1試合平均3・5個の四球の減少を含めた新たな試み。「周りから四球のことをずっと言われ、より気にしてしまう状況」で神経質になっていたが、開き直った証しの変身だった。

 五輪モード一色の日本だが、ダルビッシュも心に強く日の丸を秘めている。メジャー挑戦の決断理由の1つがある。「日本人選手の評価が低くなったことについて、日本の野球が下に見られているのも嫌だった」。だからプライドも執着も捨て、新たな挑戦をこの日、決断した。日本代表として本場で頂点へ上るため、裸一貫で再出発する。