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松井、術後初100球打ち「開幕大丈夫」

練習を行ったヤンキース松井は、真剣な表情でバットを見つめる(撮影・菅敏)
練習を行ったヤンキース松井は、真剣な表情でバットを見つめる(撮影・菅敏)

 【タンパ(米フロリダ州)14日(日本時間15日)=千葉修宏】ヤンキース松井秀喜外野手(33)が、昨年11月の右ひざ手術から初めてボールを打った。ティー打撃、トス打撃と、ちょうど100スイング。じっくりと力強く振り込んだ。まだ全力疾走はできなかったが、米メディアから「開幕に間に合うのか」と聞かれると、「開幕は大丈夫」と断言、3月31日の開幕戦(ブルージェイズ戦)にグラウンドに立つことを約束した。

 打撃ケージの中で、感触を確かめるように、ゆっくりと慎重に振り込んだ。乾いた打球音が響いた。

 まずティースタンドを使って、左打席で44球。続いてトス打撃。3メートルほど離れた場所からトスを上げてもらい、右打席で9球。左打席に移って36球。最後は、再び右に戻って11球。ぴったり100球で、タンパ初日の打撃練習は終了した。

 日本でも素振りはしていたものの、実際にボールを打つとなると、実に昨年10月8日、ア・リーグ地区シリーズでインディアンスに敗れた第4戦以来、約4カ月ぶりだ。

 実際にボールを打ったことがうれしかったのだろう。松井の表情は明るかった。「まったく問題ない。空振りしなかったから、上出来じゃない?」と、練習後は冗談も飛び出した。

 この日の午前中、オープン戦期間中の本拠地レジェンズフィールドで健康診断を受けた。右ひざの状態を心配する米メディアから「開幕には間に合うのか?」という質問を受けると「開幕は大丈夫だと思う」と、しっかりと答えた。

 対面したジラルディ監督には、自らひざの回復が順調だと伝え、「グッドだ」と笑顔でうなずかれた。

 松井にとって、今後はジラルディ監督からの信頼をどれだけ得られるか、どれだけ出場機会を増やしていけるかが復活へのポイントになる。米メディアの中には、今季出場試合を100試合程度と予想しているメディアもあるほど、米国では左翼デーモン、DHジアンビがレギュラーとの認識がある。だが「開幕OK」という意思表示からは、レギュラー奪取への意気込みが感じられた。

 当面は、3月上旬のオープン戦序盤に間に合うかどうかだが、実戦に戻れるかどうかの判断基準は「走る」ことだ。「一番は、全力で走れること。急にストップするとか、そういうことが(実戦で要求される)一番レベルの高いことだと思う」と松井は話した。

 この日は歩くことから始め、軽いランニング、サイドステップ、後ろ走りなども行った。当たり前だが、上体が上下にぶれず、強い足の蹴りで前に進んでいく松井の100%の走りには程遠い。それでも、この日、ボールを打ったことで、松井は確実にまた一つ復活へのステップを登った。

 「オープン戦まで2週間。ここからどうやって上がっていくか」。走力が戻れば、打撃は自然に上がってくる。ポイントは「走り」だ。

[2008年2月16日9時37分 紙面から]

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