日本ハム大谷翔平投手(20)が開幕から無傷の7連勝を達成。7連勝の足跡は以下の通り。


大谷開幕1勝、ダル超え20歳8カ月の勲章

<日本ハム5-2楽天>◇3月27日◇札幌ドーム

初の開幕投手を務め、アクシデントを乗り越え白星スタートを切った。初回からこの日最速の159キロをマークするなど、5回2/3を投げ3安打1失点。6回途中で両ふくらはぎをつり降板したが、リードしたまま救援陣にバトンを渡し、大役を務め上げた

「早い回で降りてしまって申し訳ない。納得していない部分はあるけど、勝ててよかったです」

開幕戦白星の大谷は、カクテル光線に照らされヒーローインタビューを受ける
開幕戦白星の大谷は、カクテル光線に照らされヒーローインタビューを受ける

大谷、連勝11K エースとは中2日でも崩れない

<オリックス2-4日本ハム>◇4月4日◇京セラドーム大阪

粘りの投球で開幕2連勝。7回6安打2失点で今季2勝目を挙げた。1回に2点を失ったものの、変化球を効果的に使って立ち直り、結果的に11三振を奪った。最速も159キロをマーク

「最初バタバタしてしまったけど、粘って投げられた」

7回表2死二、三塁、大谷は、レアードが勝ち越し適時打を放ち両手を広げて喜ぶ
7回表2死二、三塁、大谷は、レアードが勝ち越し適時打を放ち両手を広げて喜ぶ

開幕投手3連勝大谷だけ 鈍感力で不慣れ地方で0封

<ソフトバンク0-1日本ハム>◇4月12日◇熊本

球団の開幕投手では26年ぶりの3戦3勝で、早くもハーラー単独トップに躍り出た。7回を2安打無失点、9奪三振。今季初の最速160キロの大台をマークする圧倒的なパフォーマンスで、0封勝利へ導いた。過去5度大役を務めたダルビッシュ(レンジャーズ)でも、果たせなかった連勝街道。3年目の躍進の予感は本物だ

「まず1アウトを取ること。そこを取れれば(次打者で)ゲッツーとか見えてくる」

7回裏ソフトバンクの攻撃を前に、黄色いジェット風船が揺れる中を投球練習をする大谷
7回裏ソフトバンクの攻撃を前に、黄色いジェット風船が揺れる中を投球練習をする大谷

大谷が完封&開幕4連勝!アウトドア派屋外8勝無敗

<楽天0-3日本ハム>◇4月19日◇コボスタ宮城

無傷の開幕4連勝でチームの連敗を止めた。4安打7奪三振で今季初完投が完封勝利。課題だった立ち上がり、1回2死一、三塁のピンチを乗り切ると波に乗った。好守にも支えられ、8回無死二、三塁の最大のピンチを切り抜け、111球の快投劇。屋外球場では通算15試合で8勝無敗となり、今季初の連敗を喫していたチームを救った

「いつもハラハラな立ち上がりで申し訳ないです」

9回裏楽天2死、ペーニャを空振り三振に仕留め雄たけびを上げる大谷
9回裏楽天2死、ペーニャを空振り三振に仕留め雄たけびを上げる大谷

大谷足つり5連勝、右ふくらはぎ治療も5回0封

<日本ハム3-1オリックス>◇4月26日◇札幌ドーム

アクシデントに見舞われながらも開幕5連勝を達成。5回2安打無失点。5回2死一塁、駿太への3球目で右ふくらはぎをつって1度ベンチに下がったが、治療後にマウンドに戻って「0」で抑えた。球団では89年西崎幸広氏以来26年ぶりとなる、開幕から5戦5勝の偉業。連続無失点イニングも「27」まで伸ばした

「今日も中継ぎに抑えてもらってる。もっと自分で引っ張って勝てれば」

5回表2死一塁、駿太に対する1球で右足がつってしまう大谷(撮影・井上学)
5回表2死一塁、駿太に対する1球で右足がつってしまう大谷(撮影・井上学)

大谷復活6連勝 18日ぶり登板も9回途中1失点

<日本ハム2-1西武>◇5月14日◇札幌ドーム

ブランク不問の快投で開幕からの連勝を6に伸ばした。8回1/3を投げ5安打1失点。9回に失点し連続無失点イニングは「35」で止まったが、最速159キロをマークし、11三振を奪った。4月26日オリックス戦で右ふくらはぎをつって降板して以来18日ぶりの登板ながら、球団の開幕投手では79年高橋直に並ぶ6戦6勝とし、チームの連敗も4で止めた

「一番悔しいマウンドでした。最後だけ申し訳ないなと思う」

ハーミッダが2点適時三塁打を放ち、ガッツポーズで喜ぶ大谷(撮影・黒川智章)
ハーミッダが2点適時三塁打を放ち、ガッツポーズで喜ぶ大谷(撮影・黒川智章)

大谷 球団新7戦7勝ならずも黒星消えた

<日本ハム6-5ソフトバンク>◇5月22日◇札幌ドーム

開幕7戦7勝はならなかった。3-0で迎えた7回、ソフトバンク打線につかまり、5失点で途中降板。8回に中田の同点本塁打で今季初黒星は免れたが、1イニング5失点は自己ワーストタイ

「申し訳ないなと思います。何とか勝ってくれてよかった」

9回裏、ナインにもみくちゃにされる西川に笑顔で駆け寄る大谷(右から4人目)
9回裏、ナインにもみくちゃにされる西川に笑顔で駆け寄る大谷(右から4人目)

大谷 開幕7連勝

<日本ハム4-2中日>◇5月30日◇札幌ドーム

球団初となる開幕戦からの7連勝を達成。8回を投げ、今季自己最多となる毎回の13奪三振、3安打2失点。球数が110球を超えた8回にこの日最速タイの159キロをマーク。チームの連敗を止め、再び勝数、奪三振、勝率の3部門でリーグトップに立った

「いいテンポで投げられました」

8回裏、本塁打を放った中田(左)とハイタッチする大谷
8回裏、本塁打を放った中田(左)とハイタッチする大谷