オリックスが御前試合で不運にも見舞われて3連敗を喫した。借金は今季ワースト13まで増えた。両軍無得点で8回突入。2番手の佐藤達也投手(28)が連続三振後、今江に頭部死球で危険球退場となった。そして緊急登板の塚原頌平投手(22)が、デスパイネに左越え決勝2ランを浴びた。

 1点勝負の場面で痛恨の被弾。これまで繰り返されてきたようなシーンが再現された。森脇監督は「きわどい勝負はじっくりと時間をかけて、大胆にいくところと繊細にいくメリハリが必要。俺がもう少ししっかり指導していかないと」と唇をかみしめた。

 打線もロッテ古谷を崩せず、継投にかわされて今季4度目の完封負け。観戦した宮内オーナーは「コメントないわ」とあきれたように話し、試合終了を見届けずに帰りの車に乗り込んだ。森脇監督は「そろそろ(悔しさを)吐き出していかないといけない」とナインを鼓舞したが、好転の兆しは見えてこない。