今日26日から「日本生命セ・パ交流戦」が始まる。

 日本ハム大谷翔平投手(20)が、期間限定で「神様」を目指す。今日26日から始まる交流戦のセ主催試合では、守備には就かず、代打の切り札としてベンチに待機する方針。「データもあまりない。レベルが高い選手は高い」と普段は対戦しないセ・リーグ球団に警戒しながらも「変わらずにいきたいです」とキッパリ。かつての広島前田智、阪神桧山や、チームの先輩二岡、稲葉のように、勝負どころにまわってくる出番で、期待に応える。

 さっそく今日26日のヤクルト戦(神宮)から代打待機する。栗山監督は「スットコドッコイになるような左(投手)じゃなければ、(左右は)関係ない」と、独特の表現ながら、基本的には相手が左投手であろうと、一番の勝負どころに大谷を起用する考えでいる。調子の上がらないハーミッダがこの日、1軍選手登録を抹消され、大谷にかかる期待はますます大きくなっている。

 また代打待機しているという事実だけでも、相手ベンチには脅威になるはずで、投手交代のタイミングや順番、右投手の使いどころなどに影響が出るかもしれない。指揮官は「名前で勝負してもらう」。存在だけで相手を恐れさせた過去の「神様」たち同様に、切り札として、ベンチにいるときから敵を圧倒してくれることを期待した。

 投手としては22日ソフトバンク戦の登板で開幕7戦全勝を逃し、バットで取り返したい気持ちは高まっている。「1試合1試合しっかり頑張れればいいです」。限られた出番に、全力を注ぎ込む。【本間翼】