交流戦男にお任せ! 阪神鳥谷敬内野手(33)が今日26日から開幕するセ・パ交流戦で先陣を切る。1番に戻ったここ5試合では19打数7安打、打率3割6分8厘をマーク。不調を脱出したキャプテンは、勢いそのまま楽天にぶち当たる。

 「初戦、いいスタートを切れるようにしたいですね」

 昨年の交流戦。鳥谷は脅威のペースで安打を量産した。24試合(今年は18試合)で複数安打が半分近い11度。終盤まで交流戦首位打者争いを繰り広げ「ヒットを打てばチームの勝利につながりますし、結果としてそういうこと(首位打者)につながる」とタイトルを意識するほどだった。結果的に6位に終わったものの、92打数33安打で打率3割5分9厘を記録。3本塁打に16打点と勝負強さが際立った。

 今、チームは三遊間を組んでいた西岡、新井が故障で離脱する緊急事態に陥っている。なかなか借金完済といかない今季だが「(交流戦開幕で)流れも変わると思うし、そういうプレーを少しでも多くしていきたい」と明るく前を向いた。1512試合連続試合出場中の男は、現場で何度も浮き沈みを経験してきた。交流戦出場264試合は文句なしの史上最多だ。この日発表された球宴中間発表でも虎唯一の1位(セ遊撃部門)。プレーで引っ張る姿勢がチームに安心を与え、ファンを魅了してきた。

 24日DeNA戦(横浜)では通算安打を1655本とした。球団6位の掛布(阪神DC)までは残り1安打。さらりとミスタータイガースを超えた時、交流戦のロケットスタートが近づいてくる。【松本航】

 ▼阪神鳥谷は05年に始まった交流戦に全試合(06年まで36試合、07年から14年は24試合)出場している。交流戦出場264試合は史上最多。2位は巨人村田の260試合。

 ▼鳥谷の交流戦通算258安打は史上4位。14年は打率3割5分9厘と交流戦自己最高をマークした。交流戦通算安打数1位は中日和田の283安打。