ロッテが記録キラーぶりを発揮する。22日、旭川で全体練習を行った伊東勤監督(52)は、24日に対戦予定の日本ハム大谷が、プロ入り以来、地方球場で22イニング無失点なのを聞かされると「まじかよ」と苦笑いした。しかし、すぐさま「でも、ウチはそういうのに強いんだよ」と続けて、不敵な笑みに変えた。

 確かに今季もあった。5月16日には、荻野のソロで楽天松井裕の無失点記録に終止符を打った。6月15日には、青松がヤクルト・バーネットから適時打を放ち、今季初の自責点を付けた。記録が絡むと不思議な強さを発揮してきた。

 大谷への苦手意識もない。パ・リーグの球団で唯一負けがなく、対戦防御率も6・00と打っている。伊東監督は「打たれた記憶の方が投手には残りやすいもの」と、気持ちの面でも優位に立てそうなことを示唆した。条件は整いつつある。