【ピオリア(米アリゾナ州)9日(日本時間10日)=本間翼】日本ハムのドラフト1位上原健太投手(21=明大)と2位加藤貴之投手(23=新日鉄住金かずさマジック)が、「バレンタインデー決戦」に臨む。デビュー戦はそろって14日(日本時間15日)の紅白戦になる見込み。1軍生き残りをかけ“直接対決”する。この日はともにフリー打撃に初登板。最初に投げた加藤は、左投手を得意とする石川慎を相手に、23球を投げ安打性5本。低めの制球力と球の出どころが独特の投球フォームで、持ち味を発揮し「自分の現状を知ることが出来た」と冷静に受け止めた。上原は松本に16球。最後の3球以外はクイックモーションで投じた。

 栗山監督は、「オリジナルな特徴を持つことが大事になってくる。そういうものが感じられたのでよかった」と評価。上原は、「打者がいて投手は仕事ができる。早く打者に投げたいです」。思春期の高校生がバレンタインを待ちこがれるように、ソワソワしていた。