野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は中西清起氏(64=日刊スポーツ評論家)。首位攻防となった伝統の一戦を掘る。

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今週のトピックの1つは、東京ドームでの巨人-阪神3連戦だ。先週の戦いを振り返っても、巨人は得点力に乏しかった。最少失点でしのいで後ろにつなぐといった戦法になるだろう。

適材適所の選手起用で勝ちを拾いだしたが、東京ドームをホームにしているわりには長打力に欠ける。つないで、つないでといった野球ができるかどうか。

“空中戦”になれば強力クリーンアップの阪神が有利。前で3番森下がガツンといくから、4番佐藤が強振して力むこともあったが、巨人投手陣がいかに抑えるかは興味深い。

現状の阪神は2番中野から5番大山までが得点源になっている。昨シーズンの下位からチャンスを作って上位で返す得点パターンはほとんど見受けられない。もうすぐ近本が故障から復帰すれば、昨シーズン同様の1番から5番までがつながって厚みが出てくるかもしれない。それまで打線は“森下頼み”といえる。

他球団にない強みは、村上、才木、高橋の3本柱がそろっていること。しかしピッチャーの数はいるが、この3人に続くところが心細い。肝心の勝ちパターンにも不安が残る。

阪神、巨人、ヤクルトと、あまりレベルの高くない三つどもえだから、DeNA、広島、中日の下位チームが突き上げて、ハラハラドキドキのセ・リーグにしてほしいものだ。

ただアナリスト中心のデータ野球とかに依存しすぎては勝てない。わたしもそれなりに現場を踏んでいるからデータは必要と思うが、試合になれば“感性”の勝負になるからだ。

ベンチ内でメモ帳をみていると、岡田監督から「そんなもん試合前に頭にたたき込んでこんかい!」と怒鳴られたものだ。結局、成績不振の責任をとらされるのは監督、コーチだ。

いずれにしても、どのチームも投打に飛び抜けた“核”がないから、差が開かない。雨天中止の影響もあって、勝負は9月下旬から10月に持ち込まれる可能性も出てくる。(日刊スポーツ評論家)

阪神森下翔太(2026年6月撮影)
阪神森下翔太(2026年6月撮影)