中日森繁和監督(61)が25日、FA選手も含めて投手の積極補強に乗り出すことを宣言した。FA権保有者の投手で動向が注目されているのは西武岸、DeNA山口、ソフトバンク森福ら。「宣言してくれたらだけどな。みんながみんな(対象)ではないだろうけど」と語った。

 名古屋市内で白井オーナーとシーズンの報告を兼ねて会談。8月9日に監督代行になった指揮官は、1時間超の中で今季の反省とビジョンを伝えた。明大・柳の交渉権を獲得したドラフトは「成功」と報告。さらなる補強ポイントに投手を挙げた。

 同意した白井オーナーは「投手が足りないので、なんとか補強したいと。少し心細いということだった」とバックアップを約束した。今年は強力リリーバーと主力級野手の新助っ人勢に費用を割くため、予算は限られる。ただ、その中でも市場に出てきた選手に、手をこまねくつもりはない。

 さらにはトレードによる補強も頭に描く。「トレードはやるだろう。(選手数を)増やせないから1対1とか、向こうが多い1対2とかならな」と話し、具体的に動いていることもにおわせた。ヘッドコーチ時代よりも幅広い権限で、全面的に編成を取り仕切る新監督。投手強化のため、手段を選ばず動きまくる。【柏原誠】