<ソフトバンク7-1西武>◇21日◇北九州

 ソフトバンク本多雄一内野手(25)の三塁打が接戦から一転大勝へと導いた。1点リードで迎えた8回2死満塁。追い込まれてから外へ逃げるスライダーを右翼へ運ぶ、走者一掃の三塁打。「うまくバットにひっかかって、思ってもないところに飛びましたね」と本人も驚きを隠せない。この一打が呼び水となって、クリーンアップまで4連打で5得点と西武を突き放し、前夜の大敗の借りを返した。

 前日は3打数無安打。この日も6回まで3打数無安打に抑えられ、6回2死一、三塁の場面でも内野ゴロに倒れた。41分の中断後、8回は川崎が四球で出た後に打席が回ってきた。「チャンスをつぶしていたし、ムネさん(川崎)じゃなくて自分と勝負して来ると思った」。4回には高山の打球を背走しながらダイビングキャッチ。地面に体を打ち付けた反動で、わずかにボールはこぼれヒットにこそなったが、雨中の激戦で闘志は最後まで衰えなかった。

 [2010年4月22日11時17分

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