広島野村謙二郎監督(43)が13日楽天戦(呉)から、交流戦で初めて指揮を執る。投手陣が打ち込まれる展開が続き借金7で交流戦に突入するが、打線は上向き。ダルビッシュ(日本ハム)や岩隈、田中(ともに楽天)、涌井(西武)ら強力なエースに、打者でも中村(西武)、山崎(楽天)、オーティズ(ソフトバンク)ら強打者ぞろいだが、指揮官はおそれずに立ち向かうようゲキを飛ばした。

 指揮官は、満足げに選手たちの練習を見守った。10日は開幕後、初めての全員休日。交流戦を前にゆっくりと体を休める日をつくり、気持ちを切り替え、10日は午後1時からマツダスタジアムで練習を再開した。軽快な動きを見せる選手に、野村監督は「今日のフリー打撃なんかを見ていても、いい休みになったかな」と笑顔で話した。

 交流戦には借金7、5位で突入する。投手陣、特に先発投手陣が不振で、チーム防御率は4・55。リーグ唯一の4点台と苦しんでいる。打線も序盤はチーム打率2割2分台と不振だったが、現在は2割4分3里と調子を上げてきたのは好材料だ。自身、交流戦では初の指揮を執る野村監督は「選手には、相手の名前が先行しないようにしてもらいたい」と強調した。

 パ・リーグ各球団にはダルビッシュや岩隈、涌井ら強力なエース、中村や山崎ら強打者がずらりとそろう。そこで「名前負け」してしまうと、思うつぼにはまる。「過剰に相手を意識して、この投手は打てないよ、とか、逆にこれは打たれそうだ、と思わないでほしい」と選手にゲキを飛ばした。

 楽天戦は岩隈、田中の登板はない見込みだが、15日からの日本ハム戦ではダルビッシュ先発の可能性がある。昨季対戦した際は7回3安打で1点しか奪えず、敗れた。その二の舞いとならないための意識改革だ。

 交流戦をうまくスタートするため、対策も練った。12日は、広島の2軍も出場する社会人野球広島大会準決勝・決勝のためマツダスタジアムが使えない。そのため、交流戦初戦の舞台、呉二河球場で練習を行う。呉での前日練習は異例だが、少しでも慣れておくための措置だ。相手は昨季まで広島を率いていたブラウン監督だが、野村監督は「全く意識しません。普段通りにやります」と言い切った。野村カープが自然体で交流戦に挑む。【高垣誠】

 [2010年5月12日11時15分

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