<阪神2-4日本ハム>◇12日◇甲子園
真っ黄色の甲子園スタンドを、日本ハム稲葉篤紀外野手(37)が一撃で沈黙させた。コンパクトに振り抜いた打球は、左中間の最深部まで到達。1点リードの9回無死一塁、試合を決定づける2ランをたたき込んだ。「走者を進められたらなぁと思って、何とかしようという気持ちが強かった。風にも助けられたし、全然入るとは思わなかった」と謙遜(けんそん)しながら振り返る。パ・リーグ移籍後100本目の、記念の1発となった。甲子園でのアーチはヤクルト時代の04年6月3日阪神戦以来。「甲子園で打てたのがね。ヤクルトのときにもあんまり打ったことなかったし、うれしい」と素直に喜んだ。
4回にも先制の左前適時打を放ち、4試合連続の複数安打と急上昇中。復調の理由を「何かを変えているわけではないし、なんでなのか分からない。精神的なものも大きいかな」と首をひねる。打率1割9分5厘と低迷した4月。支えとなっていた1つの言葉があった。「4月は人間だってまだ冬眠の時期だから」。メジャーで“スロースターター”が定着していたイチローが話していた言葉を、坪井から聞き、自分の姿に重ね合わせた。
チームは今季初の4連勝。梨田監督は「2日休んだからピンとはこないけどね。先制点が取れたのが大きいし、たたみかけられたのがよかった」とうなった。主砲だけでなく、チームにも光が差し込んだ。【本間翼】
[2010年5月13日8時48分
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