<阪神4-8日本ハム>◇13日◇甲子園

 連敗スタート、それがどうした。阪神城島健司捕手(33)が豪快8号アーチに体を張った一塁スライディングとへこたれないプレーを連発した。先発、中継ぎとも開幕からの疲れが目立つが、リードに苦心しているはずのジョーは反攻に目をギラつかせている。

 連敗したって、落ち込んでいる場合じゃない。城島が、帰りの通路で目を見開いて言った。「連敗もあれば、連勝もある。ただ少なくとも貯金がまだあるチーム。誰ひとり『負けたから明日は休みたい』と思っている選手はいないでしょう。みんなが野球をしたい、早く勝ちたいと思っているメンバー。チームに活気がある」。負けた悔しさと勝利に対する欲求。へこたれないチームに手ごたえがあった。

 一時は接戦に持ち込んだ。3点ビハインドの4回先頭で。増井が投じた145キロの外角直球をぶったたいた。低い弾道の打球はそのまま左中間フェンスを超える4試合ぶりの8号ソロ。直後にブラゼルの12号も飛び出して1点差。城島は「どんな展開でも打席ではしっかり結果を出そうと思っている。1点差になってウチの流れとは思っていた。だからこそ次の1点をやらないようにと考えていたけど」と振り返った。

 両軍合わせて12人の投手が登板した総力戦。勝敗を分けたのは7回からの久保田だった。2イニングで4失点。リードした城島は「いつもで抑えられるわけじゃない。疲労もあるだろうし、相手の研究もあるでしょう。ここは久保田にとっても僕にとってもポイント。(2人で)1度は抑えてきたわけですから、僕らが解決しないと。もう1度しっかり話していい結果を早く出させたい」と再生を誓った。

 プロとしてのポリシーがある。城島は「いい負け方なんてない。負けているわけだから。勝たなきゃいけない」と口にする。この日も5点差がついた8回無死一、二塁での三ゴロで全力疾走。送球がそれたのを見ると、足から一塁ベースに滑り込んで、勢いあまって地面に倒れた(記録は相手失策)。勝利のために、1点でも取り返すために、ファイティングポーズは絶対に崩さない。「4点差があっても最後まで応援してくれるわけですから。応えなきゃいけないですよ」。交流戦はまだ始まったばかりだ。

 [2010年5月14日11時12分

 紙面から]ソーシャルブックマーク