ソフトバンクの2枚看板左腕がヤクルト2連戦(神宮)で「メモリアルリレー」を決める。15日は和田毅投手(29)、16日は杉内俊哉投手(29)が先発する見込み。チームはソフトバンク通算400勝へあと1勝、秋山監督の通算100勝へあと2勝と迫りながら現在3連敗と足踏みが続くが、主戦2人で一挙に到達を目指す。14日は名古屋から東京に移り、神宮室内練習場で全体練習に参加した。

 先陣を務める和田は思い出の地でリラックスした表情を浮かべた。キャッチボールやダッシュなどで最終調整を終えると、場内にモニター中継されていた神宮の大学野球を食い入るように見つめた。中大沢村と亜大東浜の投手戦に歓声を上げながら観戦。「懐かしいですよ」と早大時代に思いをはせた。前回7日の西武戦は5回4失点で3敗目を喫したが「しっかり投げます」と巻き返しを誓った。

 続く杉内は黙々と調整に励んだ。登板2日前恒例のブルペン投球を終え、真っ先に帰りのバスへ乗り込んだ。リーグ戦ではすでに7勝を挙げるなど絶好のスタート。「(交流戦でも)いつも通りやるだけ」。短い言葉に思いを込めた。

 秋山監督も「打線が良くない時は投手に踏ん張ってほしい」と期待を寄せる。和田、杉内ともに交流戦通算13勝を挙げており、勝てば歴代トップの前中日川上(ブレーブス)、阪神久保に並ぶ。ホークスを支える両左腕が、敵地2連戦を記録ずくめにする。

 [2010年5月15日11時56分

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