<ソフトバンク4-3横浜>◇9日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク松中信彦外野手(36)と多村仁志外野手(33)の強行出場がチームを乗せた。価値ある先制点の陰に、2人の存在の大きさがあった。1回裏。2死三塁で松中が四球を選ぶと、多村は死球。塁を埋めた直後、ペタジーニの先制2点打は生まれた。

 2人に欠場の考えはなかった。試合後、松中は言った。「打撲なんで。骨が折れているわけでも、靱帯(じんたい)を伸ばしたわけでもないから出ますよ」。7日の阪神戦では昨年10月に手術した右ひざに自打球を当て苦悶(くもん)。前日も右足をかばいながら歩くほどだった。それでもこの日、試合前の守備練習やフリー打撃も普段通りにこなした。初回はペタジーニの中前安打で二塁からホームにかえり、7回には一塁走者として、多村の中前安打で三塁へと激走した。

 多村も体を張った。この日、福岡県内で痛めている首の検査を受け、球場入り。状況を気にかけ、報告を受けた秋山監督も試合前に「検査?

 大丈夫だったよ。出るよ」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。1回の守備では横浜村田の右翼ファウルゾーンへの飛球を、フェンスにぶつかりながら好捕。打順は4番を松中に譲り、5番に下がる格好となったが、勝利への執念に変わりはなかった。

 バットでは、ともに1安打ずつ。打点もなかった。だが、松中、多村がオーダーに名を連ねれば、やはり、相手にとって脅威となる。【松井周治】

 [2010年6月10日11時31分

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