<パCSファイナルステージ:ソフトバンク1-3ロッテ>◇第1戦◇14日◇福岡ヤフードーム

 ロッテ大松尚逸外野手(28)の3ランが、ソフトバンク杉内を粉砕した。2回無死一、三塁、カウント0-1から甘く入ったスライダーを逃さなかった。大きな弧を描く打球は、右翼スタンドに吸い込まれた。CSファーストステージ西武戦を劇的逆転の連続で勝ち上がったチームに、念願の先制点をもたらすアーチだった。

 「久々に手応えがあった」と言う本塁打は、8月28日に福岡で同じ杉内から放った球団通算7000号以来。「今岡さん、テギュン(金泰均)がつないでくれて、できたチャンス。自分もなんとか後ろにつなぎたいという気持ちで打席に入りました。内野も下がっていたので内野ゴロでも点が入るし、犠飛でもいいと気楽に打席に入れた。高めのボールは積極的に打っていこうと思っていた。結果は出来過ぎですけどね」と笑顔で言った。

 激闘の経験が追い風になっている。「僕たちは、西武との厳しい戦いに勝ってここに来ている。そういう自信が各自にある。だから、終盤になってもあきらめないし、最後まで何が起こるか分からないと気を抜かないようにしている」と、チームにみなぎる空気を明かす。待ち受けたソフトバンク以上の勢いは確実にある。そんなチームに、序盤の3点は大きな勇気になった。

 試合前、西村監督から「今日も8番です。実力で取り返せ」と打順と期待を言い渡された。4番も経験した男にとって、燃えるに足る激励だった。「(杉内対策で)唯一の左打者。使ってもらっているので、意気に感じないといけない。取り返さないと」と主軸の打撃を誓っていた。西村監督は「大きい本塁打でした」と、大きくうなずいた。【金子航】

 [2010年10月15日8時30分

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