<セCSファーストステージ:阪神1-3巨人>◇第1戦◇16日◇甲子園

 チームががけっぷちに立たされても、阪神新井貴浩内野手(33)は努めて冷静だった。この日は巨人投手陣の前に4打席無安打。2点を追う8回2死一、二塁の場面では、際どい球をしっかり選んで四球で好機を拡大させるなど最低限の仕事はしたが、チームを勝利へ導く1本は打てなかった。「もう明日やるしかない。それしかないでしょ」。まったく自分のスイングをさせてもらえなかった状況にチームの敗戦も重なり、イライラも相当積もっていたに違いないが、試合後は不敵な笑みを浮かべる余裕も見られた。

 あとがなくなったからこそ、逆に開き直れる部分もあるのかもしれない。17日の先発が予想される内海には今季、11打数5安打(打率4割5分5厘)と好相性を誇る。CS開幕直前に「ここまできたら対戦成績は関係ない。目の前の試合に集中するだけ」と応えていた新井の底力に期待するしかない。

 [2010年10月17日11時42分

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