オリックス岡田彰布監督(52)は、国内FA権行使の意向を球団に伝えた後藤の流出を覚悟した。11日、秋季キャンプ先の高知市内で、FA宣言して他球団と交渉した選手が前所属球団と契約した例が少ないことに言及。「必要な戦力やからと(残留に向け)話してきたけど、それでもFAするんやから、本人の意思やから」。通知期限の16日を前に決意表明したことには「考える時間いっぱいあるのに早かったな」と話した。

 球団サイドは、キャンプ地で緊急対策会議を開いた。岡田監督は参加しなかったが、村山良雄球団本部長、マリヨン・ロバートソン取締役会議長ら、新外国人の担当スタッフが集まった。補強ポイントだった先発投手に加え、内野手にも候補を広げ、成績や特長などを確認。村山本部長は「我々も(後藤の)慰留には努めるが、並行して準備しないといけない。まずは、外国人からということです」と語った。

 [2010年11月12日10時56分

 紙面から]ソーシャルブックマーク