阪神城島健司捕手(34)の開幕絶望を受け、阪神が捕手補強に乗り出すことが13日、濃厚となった。球団首脳は「現状のままでは捕手の数が少ない。取ることを考えないといけない」とコメント。西武細川や楽天藤井らのFA組の獲得検討だけでなく、他11球団の捕手事情を徹底調査する方針を固めた。その上で余剰戦力となっている捕手を洗い出し、トレードなどを模索。坂井信也オーナー(62)はこの日「(補強するかどうかは)現場の意見を聞いてみる」と話すにとどめたが、捕手獲得に本腰を入れることは確実となった。

 矢野の引退と狩野の外野転向により、城島を除く阪神の捕手陣は岡崎、小宮山、清水、橋本、原口の5人だけ。ここに来春、ドラフト3位の中谷将大(17=福岡工大城東)が加わるが、過度な期待はできない。

 他球団には平均7~8人の捕手が在籍しており、高卒新人を加えた阪神の6人は練習にも影響が出ることになる。補強に動く背景には、城島復帰までの捕手欠乏事情も大きく影響しているようだ。

 [2010年11月14日11時11分

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