広島の豪腕が復活のマウンドを踏む。21日オリックス戦で、右肩痛から復帰を目指す大竹寛投手(27)が今季初登板する見込みとなった。昨年6月22日阪神戦(米子)以来の1軍戦でパ・リーグ最下位のオリックスをねじ伏せ、失速気味のチームにカツを入れる。

 19日、出陣を間近に控え、甲子園室内練習場でブルペン入りした。

 「肩の不安もないし、今できることをやりたい。気持ちは高ぶっています。マウンドに立てば、チームの勝利に向かってやるだけです」。

 気合たっぷりの表情で話した。昨季はわずか3試合しか登板できず、今季も開幕に間に合わなかった。2軍戦で実戦感覚を磨き球にも力強さが戻った。通算52勝右腕は前田健が台頭する以前はエース格。野村監督も「力のある投手だから」と期待。登板が見込まれる21日は28度目のバースデー。復帰登板と誕生日を自らの手で祝う。【高垣誠】