<オリックス3-2広島>◇20日◇京セラドーム大阪
広島が「試合前」「試合中」のミスで、引き分けをはさんで今季初の3連敗を喫し、3位に転落した。
試合前からミスった。試合前のメンバー交換直後、野村謙二郎監督(44)は広島のメンバー表を見たオリックス岡田監督に呼び止められた。広島はオリックスの先発を読み切れず、7番指名打者に偵察要員として投手の今村を入れていた。
だが、敵将からルール(公認野球規則6・10の2)では、先発した指名打者は最低でも1打席は打席に立たないと交代できないことを指摘された。
今村は2回1死一塁で送りバントを決め「仕方ないですね、ルールですから」と話したが、野村監督は「チャンスで回ってきたらどうしようと思った。完全に僕のミス。言い訳のしようがない」と猛省した。
1点リードの7回裏1死満塁では左翼手天谷がT-岡田のポテンヒットを後ろにそらし、走者一掃の二塁打にする致命的ミスも出た。
打線の軸・広瀬も3回の攻撃で故障し、しばらくは戦列を離れる可能性が高い。開幕から好調だった広島に正念場が訪れた。
◆過去の「投手が指名打者」
82年8月12日の近鉄-阪急戦(日生)で、阪急山沖投手が「5番・指名打者」でスタメン出場。この年から「先発DHは1度は打撃を完了しなければならない」と野球規則が改正されていたが、それを忘れた上田監督が偵察要員のつもりで山沖を起用。山沖は1回表1死満塁の絶好機で打席に。近鉄先発鈴木の前に、あえなく見逃し三振に倒れた。だが結果は打線が大爆発し、13-5で大勝。上田監督は「もし、あのまま負けとったらと思ったら冷や汗が出てきたぜ。完全にボクのミス」と頭をかいた。



