<ソフトバンク4-0阪神>◇20日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンク川崎宗則内野手(29)が、気合の決勝三塁打だ。6回1死二塁。5回まで阪神能見に無安打に抑えられ、初めてのチャンスで燃えた。外角高めの直球を打った。前進守備のレフト金本の上を越える先制三塁打。「気合がバットに乗り移った」。1本で終わらない。8回にも同じ1死二塁で、今度はフォークを左翼線方向へ。「内容はあまりよくない。でも、振り切ったからああなった」。左翼金本の横を抜き、この日2本目の三塁打で追加点をもぎ取った。
これで得点圏打率は5割1分9厘(27打数14安打)。この日も打席に向かうとき「今日のヒーローは俺だ」とプラス思考につとめたが、ある場面に刺激を受けてもいた。5月8日の日本ハム戦(札幌ドーム)。前日に右手親指に死球を受けながら強行出場した主将小久保が、9回に決勝二塁打を放ったシーン。川崎は三塁走者だった。「キャプテンの適時打を見たときに思うところがあった。得点圏にいるとき、集中力がすごい。そういうのをイメージしながら」。
先発山田にも気合を注入した。6回無死二塁で、山田が上本を空振り三振に仕留めると、すかさずマウンドへ。言ったのは「気合だ」とワンフレーズ。「気合ですよ、今は気合野球です」。バットで、足で、ハートで、背番号52が先発山田のプロ初完投、初完封をアシストした。【松井周治】




