<ソフトバンク7-0阪神>◇21日◇福岡ヤフードーム

 阪神が貧打という名の迷路から抜け出せない。ゼロ行進を止めるために大幅な打線変更に打って出た。金本、鳥谷、ブラゼルをスタメンから外し、7番まで右打者を並べた。打撃の調子と左腕杉内の対策が理由だった。

 「対杉内ということでね。普通にやっても、点を取れる感じはしないしね」。

 真弓明信監督(57)がカンフル剤を注入した。プロ初スタメンの柴田も起用し、機動力を使う考えもあったが、打線全体で塁に出ることさえできなかった。

 終わってみれば、たったの4安打。3回2死満塁のチャンスが最初で最後の見せ場だった。3番関本が二ゴロに倒れ、その後は一方的な展開になった。

 32回連続で無得点。3戦連続の完封負けは野村監督時代の01年にまでさかのぼる。鮮烈なインパクトを残した昨年の強力打線は、全く面影を失っていた。

 「取れんなあ、点が…」。

 指揮官の第一声も、ため息まじりだ。刺激を与えても、効果はなし。いら立ちを隠せなかった。

 試合前には木戸ヘッドコーチが俊介、上本、柴田ら若手選手を室内練習場に集め、秘密の特訓を行った。格上の杉内相手ではあまりにも分が悪い。

 「せめて走ったり、守ったりできれば、いいんだけど。途中までは粘れたが」。

 同コーチも苦い顔だ。結局は鳥谷&平野の回復、金本&ブラゼルの復調など、主力の本調子を待たなくては打開できない。

 得点力の急減は、投手にも悪影響を与える。好調だった先発陣も持ちこたえられなくなってきた。悪循環は続き、借金は今季最多の「5」。最下位横浜と1ゲーム差に縮まった。きょう22日からは甲子園で、西武、ロッテと4試合組まれている。本拠地で流れを変えるしかない。【田口真一郎】