<巨人1-4オリックス>◇22日◇東京ドーム

 そら、もう総力戦よ。オリックスが今季初めて延長で勝った。1-1の10回2死二、三塁だ。

 「代打いくと内野守れるもんがいなくなるから山崎にかけた。よく食らいついたよ」。

 岡田彰布監督(53)は、元来は守備のスペシャリストである山崎浩司内野手(30)で勝負。もちろん“最後の内野手”で代えられない事情もあった。ロメロのフォークをとらえた打球は遊撃手坂本のファンブルを誘う、決勝の適時内野安打。2点を勝ち越した。二塁からホームに滑り込む、41歳田口の激走も光った。

 「思い出したわ、去年のセカンド田口の代走な。ドームの日ハム戦で22歳に代えて40歳の代走いったのよぎったわ。かえってきそうな感じしたんよ」。

 昨年3月30日の日本ハム戦(東京ドーム)で、岡田監督は当時22歳のT-岡田の代走に40歳の田口を送った。ピタリはまったこの策を思いだし、二塁からの生還を予測するあたり、勝負師の“勘ピューター”も復調してきたかもしれない。

 パ・リーグ最下位の現状になりふり構わなかった。開幕前は固定を明言した4番T-岡田を6番に下げ、1軍復帰した李承■を即4番で初起用した。昨季本塁打キングは「打っていないし仕方ない。4番を早く取り戻せるようにしたい」と10回にダメ押しの適時打を放った。反骨心を待つ岡田監督にすれば結果的にこの起用もはまったわけだ。

 内外野手は全10人、ベンチ入り24人中21人を起用。守護神岸田の救援失敗は誤算ながら、先発要員の中山がプロ初セーブとまさに総力戦。視察した宮内オーナーに示したこの激戦が反攻開始のシグナルだ。【押谷謙爾】※■=火へんに華