<ヤクルト1-4オリックス>◇25日◇神宮
オリックスが今季初の3連勝と得意の交流戦で息を吹き返してきた。決勝打は41歳の元気印、田口壮外野手だ。1-1の8回1死二塁、橋本の外角低めを、逆らわず右翼線へ運んだ。
「フォークかな。初球に同じ球を振ってどうしようかなと思った。でも打ってるのはたまたまやで」。しぶとい打撃で流れを引き寄せてもベテランの口調は淡泊だ。7試合で22打数10安打の打率4割5分5厘。交流戦首位打者という数字が好調さを代弁した。
チーム最年長。今季は右肩痛でキャンプから出遅れ、今月10日に1軍初昇格。試合数は少ないものの打率3割7分9厘と安定。開幕から体重を1キロ絞り、家庭用簡易計測器での体脂肪率17%も3年前と変わらない。
自宅ではボウル山盛りのたまねぎとキャベツをオリーブと塩コショウ、バルサミコ酢で食べ、体調を整える。「それは野球と関係ないよ。体のキレがあるのもたまたま。41歳は41歳の体やで。手入れはしてるけど」。それでも交流戦では単打で二塁から生還するなど走塁も光っている。
3連勝中は打順を固定。2軍調整中のキャプテン後藤に代わる3番に定着した田口は、この日も1四球を選び、2得点も挙げた。打率だけでなく出塁率も交流戦トップ。派手さはなくても着実に仕事をこなした。岡田監督も「今が一番ええ形ちゃうか。ボール球を一番振らんのが田口よ」と、チームの鍵に田口を挙げた。昨年は「アレ」と直接表現を避けて初優勝を果たした。今年もいよいよ2位タイに浮上。オリックスの季節が来る。【押谷謙爾】



