<中日5-3阪神>◇6日◇ナゴヤドーム
満塁弾返しはならなかった。ボールが転がった瞬間に左翼席がため息であふれ返った。2点を追う7回2死満塁。阪神新井貴浩内野手(34)が、一挙に同点、逆転の夢を見たファンの期待を裏切った。河原の変化球を打ち損ね、力ない三ゴロに倒れた。
「何もないよ。何もないよ」。これまで、打てなかった日も前向きなコメントを発してきた4番打者も、さすがにショックを隠せない様子だった。
その前の打席、6回にも無死一、二塁で三ゴロを打たされていた。その後、ブラゼルの犠飛や2つの敵失が絡んで2点は奪ったが、新井が打っていればビッグイニングにつながった可能性もあった。
片岡打撃コーチは数日前、調子を上げていた主砲について「4番につなげば、という風に打線がなればいい」と言った。首脳陣が描く理想通り、4番の打席にチャンスが集まるようになった。しかし、応えられない。前日も得点圏チャンスで2度凡退し、完封負けを食らっていた。
ナゴヤドームの苦手意識を吹き飛ばすには「シーズンの最初にガツンといきたい」と言っていたが、1勝3敗1分け。そのバットにかかる責任は重くなっている。【柏原誠】



