ソフトバンク小久保裕紀内野手(39)が、因縁のオリックス戦で一塁守備に復帰する。仙台から福岡に移動した29日「明日から守れる。(首脳陣と)そういう話はしている」と、今日30日オリックス戦(福岡ヤフードーム)での一塁守備に意欲をみせた。26日に左脇腹の骨折から復帰して以降、守備につくのは初めてとなる。

 完全復調を示す一塁出場は、今季2度の骨折を味わった相手とのゲームになった。4月12日に死球を受けて右手親指の剥離骨折。8月4日に左脇腹に死球を受けた影響で、肋骨(ろっこつ)骨折。2度の抹消期間によって今季2000安打が事実上消滅した。複雑な感情がわき上がってもおかしくないが「意識はせん」とサラリ流した。福岡到着後、動体視力トレーニングや首の痛みをとるマッサージなど体調管理につとめた。小久保は、バットでお返しの快音を残すことに集中している。