<中日0-0巨人>◇8日◇ナゴヤドーム

 不敗神話は終わっていなかった。中日エンジェルベルト・ソト投手(29)が自己最長の8回1/3を投げて、G打線を3安打無失点に抑えた。先発転向後、登板した8試合はチームは6勝2分けと無敗。試合は中日にとって何とも珍しい25年ぶりのスコアレスドローとなったが、打線がわずか2安打でも負けない「ソト神話」は継続中だ。

 ソトが何度もほえた。1回にいきなり得点圏に走者を背負ったが、低めに変化球を集めて2死一、二塁から坂本を高めのスライダーで空振り三振。2回以降も再三、得点圏に走者を許したが、バックの守りもあって本塁を踏ませず。気迫あふれるガッツポーズはこの日も変わらなかった。

 ソト

 バッテリーで集中していて、守備にも助けられて良いピッチングができた。ピンチが何度もあったけど、野手のおかげでピンチを脱することができて感謝している。

 9回無死一塁から長野を見逃しの三振に仕留めたところでお役御免。129球の熱投。一塁内野席からねぎらいの拍手が起こると、律義な男は帽子を振って歓声に応えた。

 ソトが投げれば負けない。球宴前に先発に転向して負けなし。チームもソトが先発した試合は6勝2分け。絶対的な“パワー”はこの日も健在だった。「何て言ったら良いか分からない。みんな勝ちたいとは思っているし、自分が投げたから負けないというわけではない」。この謙虚な姿勢が運を呼び込むのかもしれない。

 ソトがマウンドを降りても、浅尾、岩瀬、鈴木、小林正と救援陣が巨人打線を無得点に抑えた。落合監督はインタビュールームに現れて「よくピッチャーが持ちこたえた。以上!」と救援陣をねぎらった。貪欲に勝利を追いかけるソト、そして安定感抜群の救援陣。引き分けはしたが、オレ竜の強みを存分に見せつけた。【桝井聡】