<阪神9-3広島>◇8日◇京セラドーム大阪
ボクだって必死のパッチです!
2番センターでスタメン起用された阪神俊介外野手(24)が、決勝打を放った。3回、同点としてなお1死一、三塁で中前に勝ち越し適時打。一挙7得点のお祭り騒ぎをしっかりと演出した。8回には柴田、森田の安打でダメ押し点も奪って、いい感じ。3連勝を支えた若虎たちの笑顔もカッコイイぜ。
形なんて、どうでもいい。俊介は食らいつくことで精いっぱいだった。同点に追いついた直後の3回1死一、三塁。2ボール1ストライクから広島篠田の高め直球をバットにぶつけた。意地が詰まった打球はライナーで中前へ。ビッグイニングにつなげてみせた。お祭り騒ぎを好演出する勝ち越し打。それでも笑顔を浮かべる暇もない。表情は緩まなかった。
俊介
前の打席(遊ゴロ)で引っかけたんで、センター方向に、と思っていた。使ってもらえる限りは結果を残したい。残さないと使ってもらえなくなるので。
実に16試合ぶりのスタメン出場だった。昨季中盤から先発出場を増やし、今季は開幕中堅レギュラーをゲット。4月は一時、リーグ首位打者に躍り出るほど好調なスタートを切った。だが、次第に打率は急降下し、不振に陥り…。6月29日に2軍降格した。
7月17日に1軍復帰後もレギュラーには定着できず。いつの間にか、外野争いには1歳上の柴田が台頭していた。ここ3試合は柴田が2番中堅で先発。久々に巡ってきた大チャンス。首脳陣の起用に決勝打で応えてみせた。
決して言葉にしないが、魂は燃えたぎっていたはずだ。ひょうひょうとして見える24歳。実はもともと、熱いハートの持ち主だ。近大3年時の神宮大会。俊介本人も近大榎本監督も忘れられないシーンがあった。強豪の東洋大戦。好機で打席に立ちながら三振。思わずバットをたたきつけてしまった。
マナー違反だとは百も承知。ただ熱い気持ちを抑えきれなかった。今でも恩師にいじられ、猛省する場面。「あそこで打っていれば勝てていた、という場面。つい…」。そんな男だから、ついに巡ってきたスタメンの舞台に燃えていたに違いない。
初回の中堅守備では1死一、二塁から4番栗原の左中間先制二塁打で、一塁走者を三塁に止めていた。これで広島篠田には通算10打数5安打。キラーぶりを発揮し、再び中堅レギュラー争いを激化させた。
俊介
打てたのは良かったけど、その後があまり良くなかった。反省です。
試合後、俊介の目はまだギラついているように見えた。【佐井陽介】



