<阪神9-3広島>◇8日◇京セラドーム大阪
ウル虎セブンで3連勝!
阪神が3回に一挙7点を奪う快勝で広島に同一カード3連勝を決めた。トドメの3ランは関本賢太郎内野手(33)の必死のパッチ2号弾だ。4番から“降格”して3戦目、7月17日以来の1発で意地を見せた。貯金3は今季最多。さあ今日からは敵地で首位ヤクルトとの決戦。ヒュ~ルリ~と、この勢いでツバメもひと飲みと行きますか。
お立ち台で放った関本の会心のジョークに、虎党は一瞬、反応に困った。
「歴史のある阪神の4番ですから、いい勉強になりました。2試合で終わってしまいましたが、奪い返せるくらい活躍したい」
う、奪い返すつもりなの~?
意外すぎる代役4番としてチームを助けた名脇役。だが、この存在感は十分に主力の名に値する。
3回、打線がブレークした。今季1イニング最多の7得点。平野、俊介、新井、マートンと適時打を連ねて4-1と逆転。猛攻の最後を6番関本が締めた。
いつものようにバットを短く持ち、2死二、三塁から篠田の甘く入ったスライダーをすくい上げ、左翼席へ。7月17日横浜戦以来、約2カ月の空白を埋める今季2号3ラン。意外な男から飛び出したチーム9試合ぶりのアーチがトドメになった。
「前の球でボール球を振ってしまった。振っていないと思ったけど…。そこで気持ちを新たにした」
プロ15年目の味を出した。我慢で打った。微妙な判定で心は一瞬乱れたが、悔しさを抑え込んで“ミス”を取り返した。
8月23日にブラゼルが離脱してからは輝きが増すばかり。主に一塁手として先発を続け、結果を残している。勝負強さを買われて1日の中日戦から2試合で4番を任された。「やることは一緒と思っていても、かかる期待が違う。新井さんの気持ちが分かった」。
好調の理由は“相棒”にもある。メープル素材で統一してきたバットをこの夏、ホワイトアッシュに変更。長年、バットの形状すら変えていなかったこだわりの男にとって、思い切った決断だった。チーム事情で、ときを同じくして出番も増え始めた。新バットとの相性がよく、好調維持の一因になっている。
試合前のミーティング。和田打撃コーチから熱い言葉が飛んだ。「投手が本当に頑張ってくれている。打線が大量点をとって引っ張っていこう」。投手に負担をかける試合が続いていた。9得点はバットマンたちの意地の結晶だった。
大きい1勝だ。今季3度目のカード3連勝。前回の京セラドームで3タテを食らわされた広島にお返しした。7戦連続勝ちなしだった「魔の木曜」のジンクスも吹き飛ばした。貯金は今季最多の3に増えた。
平野と並んだお立ち台。関本はお約束で締めた。「明日から東京に行きます。チーム全員、必死のパッチで頑張ります!」。さあ、今日からヤクルトと首位攻防の3連戦。ゲーム差は4。真弓監督のハートも高揚する。「とにかく気合を入れていきたい」。必死のパッチで頭上のツバメをたたき落とす。【柏原誠】



