<阪神3-4中日>◇1日◇甲子園

 阪神マット・マートン外野手(29)が止まらない。自己記録更新中の連続試合安打を21に伸ばした。1点を追う3回2死二、三塁、中日2番手伊藤から左前2点適時打。一時は逆転となる一打でチームを盛り上げた。再び1点を追う6回1死では右翼線へ運んだ。右翼平田の好送球の前に間一髪アウト…。めげずに8回は中前にはじき返した。

 「3本打ったけど、1打席目の良い場面で打てなかったのが残念だ。毎打席ヒットを打つのは難しいけど、少なくとも自分のスイングはしっかりしたかった。今日は和田選手が素晴らしい送球を見せ、僕も(平田に)二塁で刺された。ちょっとした差が勝敗を分けてしまった」

 先制点を手にした直後の初回2死一、二塁ではソトの初球、外角チェンジアップを引っかけ、遊ゴロに倒れていた。マートン本人はあえて自分を責めたが、今季15度目となる猛打賞の働きは間違いなく、凡打のマイナス面を大きく上回っていた。

 打率3割1分3厘は依然、首位の巨人長野(3割1分5厘)に迫る勢いだ。3位巨人とのゲーム差は今季最大の5まで開いた。残り21試合、M砲の神懸かり的な力に頼るしかない。

 「僕たちはプロとして良い形で終われるように頑張るしかない。シーズンが終わるまで何が起こるか分からない。5ゲーム差だけど(巨人との)直接対決が3試合残っているし、まだまだ行ける。諦めずにやることに集中して、何とか3位で終われるようにしたい」

 自らを鼓舞するように、前向きな言葉で締めた。この日は4万6058人の観衆が詰めかけた。虎党の祈りに応えるためにも、気力を振り絞るしかない。【佐井陽介】