<阪神3-0ヤクルト>◇5日◇京セラドーム大阪

 阪神陰のヒーローは鳥谷敬内野手(30)に違いない。美技連発に快打!

 攻守で勝利に導いた。

 まずは両チーム無得点の5回2死での遊撃守備だ。1番青木の三遊間深くへのゴロを逆シングルキャッチすると、一塁へストライクの大遠投。俊足打者を悠々アウトにする。6回は先頭2番野口の三遊間への強烈なゴロに完璧なタイミングで飛びつき、再びノーバウンド送球で仕留めた。華麗なキャッチ&強肩で先発能見を助け、白熱した投手戦を演出した。

 「自分のところに飛んできたら、全部アウトにするのが自分の仕事。アウトにできて良かった」

 打ってはトドメを刺した。1-0で迎えた8回裏1死二塁。館山の初球、低め137キロ直球をミートし、中堅左を深々と抜いた。前進守備の外野守備をあざ笑うようなライナーを決め、余裕で三塁に到達。リーグトップを独走する今季7本目の三塁打で、貴重な2点目をたたき出した。緊迫した雰囲気に終止符を打った。

 「球児さんが(8回から)イニングをまたいでいた。柴田がチャンスを作ってくれて、次の1点が大事になると思っていた」

 お立ち台に立たなくとも、誰もが認める見事な働き。大逆転CS進出へ、選手会長は黙々と役割を果たすだけだ。【佐井陽介】