これが組み合わせの妙か-。見ごたえ十分な九州勢同士の好カードが実現した。福岡代表の「公立の雄」東筑と、鹿児島大会2連覇を果たした神村学園が初戦で激突。最大の注目は、双方のエースによるハイレベルな投げ合いだ。

9年ぶり7度目の出場となる東筑は、186センチの長身から最速147キロの直球を投げ込むプロ注目右腕・深町光生投手(3年)だ。

激戦の福岡大会決勝では、準決勝からの連投という疲労の中、最後は胴上げ投手となった。甲子園を思い返す時に、同校に語り継がれる“石田伝説”だ。過去の夏出場は石田姓のエースが多いことからが伝説誕生の理由で、深町自身も兼ねてそこは意識していた。「甲子園で活躍してその伝説を覆したい。『東筑と言えば深町』と言わせたい」と、石田伝説ならぬ“深町伝説”実現へ闘志を燃やす。中学時代には同郷の横浜エース織田翔希投手(3年)とも投げ合ったこともある。世代トップレベルたちが集う夏の祭典で燃えないはずがない。

対する神村学園は、鹿児島大会を4大会連続で制し夏の甲子園へ戻ってきた。

投手陣の軸は、今春の選抜でも好投が光った龍頭汰樹(3年)。センバツ初戦の“東の横綱”横浜(神奈川)戦では日米スカウトたちから注目を集める今秋のドラフト上位候補の織田に投げ勝ち、強力打線を抑え完封勝利を収めたことは記憶に新しい。2回戦で杉本真滉(まひろ)投手(3年)擁しセンバツ準優勝した智弁学園(奈良)に延長10回9安打2失点の粘投実らず敗れたが、その実力は申し分ない。

両チームともに好投手がいるだけに、ロースコアの接戦が予想される。九州対決を制するのははたして…。

【甲子園】横浜-沖縄尚学、関東第一-英明、智弁和歌山-社など好カードが目白押し/展望