<横浜0-10阪神>◇13日◇横浜

 真弓阪神が総辞職する可能性が出てきた。クライマックスシリーズ(CS)進出を逃した場合、真弓明信監督(58)が辞任することが判明。そのケースは1軍コーチ人事も白紙となることがわかった。

 真弓監督が退任した場合の次期監督候補の1人に挙がる阪神OBの平田勝男氏が、横浜-阪神戦の評論家活動のため横浜スタジアムを訪れた。報道を受け「びっくりした。ないよ、ない」と笑顔で話した。

 名遊撃手だった平田氏は真弓、掛布、岡田らと一時代を築いた85年の日本一メンバー。指導者になってからも、常にチームのムードメーカー的な存在だった。岡田監督のもとヘッドコーチを務めた05年9月の中日戦では、判定に猛抗議した指揮官の退場を避けるため、自身が審判を突き飛ばして“身代わり退場”になったこともある。そして同年、岡田阪神の初優勝に大きく貢献した。昨年まで務めた2軍監督でも毎日打撃投手を務めるなど、マンツーマンの対話で森田や上本、秋山らの若手を育成した。