<日本ハム8-1オリックス>◇14日◇札幌ドーム

 思い切り飛び込んだ。日本ハム中田翔内野手(22)が、ユニホームを泥だらけにして大量点を誘発した。4回だ。四球で出塁すると、スケールズの中前にポトリと落ちる打球で判断良く二塁を回った。「(中堅手・坂口が三塁へ)放ってきていると思ったので、セーフになろうと」と気迫のヘッドスライディング。公称95キロの体が一瞬浮き、砂煙とともに三塁ベース上に立ってほほ笑む背番号6がいた。梨田監督は「最初は足がもつれたのかと思った。ハッスルプレーで良かった」と笑顔でたたえた。

 そして、今度は三塁から本塁を果敢に狙った。ベンチの指示は、ゴロであれば本塁突入。鶴岡が二ゴロを打った瞬間、素早くスタートして3点目のホームを踏んだ。立て続けの好走塁にベンチは沸いた。流れを完全に引き寄せ、打線も8得点を挙げた。9月9日楽天戦(Kスタ宮城)で10得点して以来の爆発。クライマックスシリーズ第1ステージで対戦の可能性があるオリックス相手だけに、大勝できたことは大きい。「いい勝ち方だったと思う」と中田も素直に喜んだ。

 1回には6試合ぶりの適時打を放った。2死から3連打で回ってきた好機に、最高の結果を出した。「ボールをしっかり見ることができたのが良かった」という一打で、試合の流れに乗った。

 試合前まで10月は11試合41打数5安打で打率1割2分2厘と低迷していたが、これを再浮上のきっかけにしたいところだ。【木下大輔】