<広島2-1中日>◇20日◇マツダスタジアム

 教えてくださいよ~!

 広島前田健太投手(23)が7回を投げて自己最多の15三振を奪った。無四球で7回まで毎回の奪三振。リーグタイ記録まであと1個だったが、野村監督が気付かず前田健も知らず…。7回に代打が送られて降板した。

 「そうだったんですか。だれか教えてくれれば、狙ったのに。続投していれば取れたと思います。まあ、また来年狙いますよ」

 2イニング、アウト6個を残していた。プロ野球記録の19個にさえ手が届いたかもしれない。野村監督は「地元の試合で勝ちを前提にいった。記録は知らなかったけど、チームの勝ち、マエケンの勝ちを優先した作戦だった」と説明。結果的に千載一遇のチャンスを逃した格好だ。

 この15個は前田健が意図して奪った。最多奪三振のタイトルを争う阪神能見に、8個差をつけられて挑んだマウンド。リーグ優勝を決めた中日が若手主体のメンバーで臨んだこともあり、飛ばした。だから交代にも納得している。

 「今日は最初から三振を狙っていきました。毎回こういう投球ができるわけじゃないし、特別な投球になりました」。能見に7個差をつけた。今季11勝目は逃したが、狙えば三振を取れる能力を存分に見せつけた。【高垣誠】

 ▼7回までに15奪三振以上記録したのは、58年土橋(東映→最終16個)、95年野田(オリックス→同19個)、08年大場(ソフトバンク→同16個)に次いで4人目。3人は9回まで登板している。1試合の奪三振セ・リーグ記録は67年金田(巨人)68年江夏(阪神)ら8人がマークした16個。セ・リーグ記録へあと1だった。1試合15奪三振以上(延長戦は除く)は延べ53人目。投球回数が9回未満は9回2死からサヨナラ本塁打を浴びた93年伊藤(ヤクルト=16個)の8回2/3、9回1死で降板した07年小笠原(中日=15個)の8回1/3、リリーフで記録した09年ランドルフ(横浜=15個)の8回2/3、前田健の7回と4人しかいない。