天才ゆえの悩みなのか-
ソフトバンク内川聖一外野手(29)が“緊急メス”を受けた。20日の福岡ヤフードーム全体練習で、鋭いスイングで次々とスタンドに放り込みながら首をかしげた。立花打撃コーチに意見を求め、軸のブレとスイング時の足の使い方を指摘された。再びティー打撃を行い、打撃フォームを確かめた。
「自分の中では調子が良くない。CSは初めての経験になる。どういう調整をしていいのか、試行錯誤の部分はある」
1試合を残して打率3割3分9厘。史上2人目となるセ・パ首位打者獲得は確実な状況。だが、自分の打撃に納得がいかなければ、とことん原因を追究する。妥協なき姿勢が安打を量産する秘訣(ひけつ)なのだろう。「スランプ」をあえて宣言し、自分を追い込む。すべては自身初の出場となるCSで実力を存分に発揮するためだ。
今後の練習では打撃投手が投げる球を打つことを回避し、立花、藤井両打撃コーチが投げる緩い球を打つプランもある。引きつけて打つ感覚を磨く狙いだ。立花打撃コーチは「あくまで少しだけのズレ。普通にやれば、打つ。問題ないよ」と強調。本人は「今は万全でない方がいいような気もする」とプラスにも考えた。
右太もも裏痛を抱え、少し疲労も感じてもいる。すべてを乗り越え、CSで立ちはだかる敵から快音を響かせる。チームの悲願である初のCS突破へ、不動の3番が爪を研ぐ。【奈島宏樹】



