<広島0-2阪神>◇24日◇マツダスタジアム
屈辱の今季本拠地最終戦…。広島が今年最後のホームゲームとなる阪神戦で1安打完封負けを喫した。先発鶴を打てず、8回に先頭ブライアン・バーデン内野手(30)が右前打を放つまでノーヒットだった。3年連続5位に低迷。野村謙二郎監督(45)も「いい試合を見せられず悔しいし、責任を感じている」と険しい表情だった。
秋風以上の「寒風」がマツダスタジアムに吹いた。野村カープ2年目の11年本拠地ラストゲームは阪神投手陣に、あわやノーヒットノーランを食らう完封負けで敗れた。敗戦後の会見。ひと呼吸置くと、野村監督が自ら切り出して話した。
「1年間戦ってきて、このゲームが(本拠地で)最後でたくさんのファンが応援してくれたけど、いい試合を見せられず悔しいと思うし責任を感じています」
消化試合とはいえ、勝てば07年以来、4年ぶりとなる阪神戦のシーズン勝ち越しが決まる1戦だったが、ナインの気合は空回り。スライダーなど変化球を駆使する阪神鶴に手玉に取られた。極めつけは5回だ。バーデンがカーブに空振り三振すると、広瀬もスライダーに空を切る。安部は内角直球に手が出ず、見逃し三振。3者連続三振を食らう惨状だった。
今季の戦いぶりを象徴する試合運びだった。阪神ベンチが5回まで無安打無失点投球を続けた鶴から継投策に入っても、カープナインのバットは湿ったまま。8回、バーデンが安打を放つのが精いっぱいだった。打線が貧打に陥ったとき、突破口を開けず敗れるのは今年1年間通した課題だ。
指揮官は「今日みたいな試合をしてしまって…。みんながみんな沈んでしまう試合が目立つ。誰かが起爆剤にならないといけないのに、誰かが打つのを待っている試合が多かった。オレについてこいという選手が1人でも出るよう、鍛えていきたい」と前を向いた。チームリーダーの不在が近年のカープ最大のテーマ。今季も今日25日ヤクルト戦が最終戦だ。せめてフィナーレは、8月まで上位に食らいついた意地を見たい。【酒井俊作】



