母にささげる日本一だ。17日に実母あつ子さん(享年54)を亡くしチームを離れていたソフトバンク細川亨捕手(31)が24日、1週間ぶりに1軍に合流した。明日26日から、宮崎で行われているフェニックスリーグで実戦復帰予定。ぶっちぎりのVを支えた扇の要が、悲しみを乗り越えチームを日本一へ導く。

 あえて明るく、そして気丈に振る舞った。もうグラウンドだけに集中する-。決意の表れだった。1週間ぶりに1軍に合流した細川が、普段通りに明るい表情で本拠地のグラウンドに戻ってきた。

 細川

 CSの前だったんでよかったです。

 17日にチームを離れ、21日には喪主として青森で告別式を執り行った。心身ともに疲れきってもおかしくない状況で、そんなそぶりは一切見せずCSに向けて汗を流した。

 秋山監督も気持ちを思いやった。打撃練習中の細川にゆっくりと近づき、普段通り身ぶり手ぶりで打撃指導。一心不乱にバットを振る姿を見守った。指揮官も8月に母ミスエさんを亡くしている。何の話をしたかと問われ「バッティングのことだけだよ。野球をしている時は忘れられるからな」と話した。1週間のブランクを考慮して今日25日は休養させ、明日26日から実戦復帰させる方針だ。

 細川は、指揮官の気持ちをしっかりと受け止めた。チームはCSを苦手にしているが、西武時代にCSを勝ち抜いた経験があるだけに、自分の役割は分かっている。練習を終えると、フェニックスリーグ参加のため午後に宮崎入りした。

 明日26日からは和田を先頭にチームの4本柱が調整登板を行う。今季12球団トップのチーム防御率2・29を引き出した扇の要が、悲しみを乗り越えチームを悲願のCS突破に導く。【倉成孝史】