ちまたでウワサの“指南書”にアクセス殺到!

 日本ハムは13日、ドラフト1位の花巻東・大谷翔平投手(18)との入団交渉の際に提示した球団資料「大谷翔平君

 夢への道しるべ」を球団ホームページ(HP)で公開した。メジャー挑戦の意向があった大谷を翻意させる一因となった資料への注目は高く、この日夕方までに約30万件のアクセスを記録。球団関係者によれば通常は約3万~4万件のアクセスだけに、約8倍ものページビューをたたき出したことになる。

 常夏の楽園ホノルルで優勝旅行中の栗山英樹監督(51)は、惜しげもなく資料公開に踏み切った経緯を説明した。「こちらは『しっかり説明した』と言ってきたけど、どういう中身を説明してきたのか、皆さんに伝えるためにこういう形で明らかにすることにしました」。ファンからの問い合わせだけでなく、球界関係者からの関心も高かったため、個人情報に該当する部分を除く全文を26ページにわたって掲載した。

 内容は「大谷選手の夢の確認」からスタート。「日本野球と韓国野球、メジャー挑戦の実態」を踏まえ、若年層の海外進出については野球に限らず、他競技の例を挙げながら独自調査に基づいて分析、考察、結論と展開されている。「大谷君の夢の実現に向けて、しっかりとした情報を伝えました」と栗山監督。難交渉を成功に導いた資料は、一見の価値がある。