野球選手はお尻が命!?

 楽天のドラフト1位左腕・森雄大投手(18=東福岡)が10日、沖縄・久米島の2軍キャンプでプロ初のブルペン投球を行った。捕手を立たせ、カーブ、スライダーを含む77球。端正な顔立ちに、汗がしたたる。そんなイケメンルーキーは、投げ方もセクシーだ。

 投球動作に入り、右足を上げた時に一瞬、お尻を体の内側にキュッとひねる。「体が半身になる時間を長く作ろうと思ってます」。体をひねることで力を一気に爆発させ、伸びのある直球に力強さが加わった。

 お尻から体重移動する「ヒップファースト」という投球フォームについて、酒井2軍投手コーチは「軸足が折れずに、タメができる。昔の投手によくある投げ方」と、体重をしっかり乗せて投げられる利点を挙げた。代表的な投手としてトルネード投法の野茂英雄氏も体をひねり、お尻を打者方向に向ける。「その動作を森は小さな動きで出来る。これは特殊能力ですね」と同コーチは絶賛した。

 みるみる人も集まった。森のブルペン入りに合わせ、1軍の久米島球場から星野監督、佐藤投手コーチ、立花球団社長ら球団首脳が集結。「気にしないようにした」と振り返ったが、ドラフト1位の熱投は周囲の目をくぎ付けにした。

 星野監督は印象について聞かれると、思わず「森が開幕投手!」と冗談を言いつつ、「良いボールだった。安心したよ」と評価した。順調なら3月上旬の教育リーグで実戦デビューする予定。森も「第3クールも投げるので、良かったら(捕手に)座ってもらおうと思います」と意欲を見せた。日本ハム大谷、阪神藤浪に負けじと、1歩1歩階段を上る。【斎藤庸裕】