<練習試合:日本ハム2-7阪神>◇10日◇名護
コンちゃん快音デビュー!
阪神の新外国人ブルックス・コンラッド内野手(33=レイズ)が、日本ハムとの練習試合で初打席初安打をマークした。6番・指名打者で先発。2回1死一塁から一、二塁間を破って先制点につなげた。打てば喜びを爆発させ、アウトになれば悔しがる。「ファイター」の呼び名にふさわしい熱いプレーぶりだった。
待望のデビュー戦で、いきなり“コンちゃん劇場”の幕が上がった。2回1死一塁、左打席に立ったコンラッドは日本ハム先発中村の変化球を冷静に見極めた。2ボールとバッティングカウントをつくると、ゾーンに入ってきた直球をとらえた。打球は一、二塁間を割って右前へ。一、三塁と好機を広げ、先制点につながるHデビューだ。
コンちゃんは、ベースを回ったところで鼻息荒く両手を「バチーン」とたたいて喜びを爆発。さらに、一塁ベースコーチとも「バチーン」と激しくハイタッチ。練習試合でも感情を前面に押し出した。
「初めての試合を良い感じでできた。(安打は)バッティングカウントになったので甘い球を逃さないようにした。ボールがよく見えていたんじゃないかな」
実戦初打席で、選球眼の良さを見せつけるとともに、やや泳ぎ気味ではあったが、ストライクゾーンにきた球をきっちりとヒットにした。初戦にして早くも、打者としてのハイレベルな技術をのぞかせた。和田監督も確かな技術と判断力を感じ取っていたようだ。
「ケース打撃というか、一、二塁間を狙って、効果的なヒット。まだ、これからやね」
ただ、それ以上に目を引いたのは、あふれんばかりの闘争心だ。2回は次打者森田の遊ゴロで二塁封殺されたが、猛然と滑り込んでアウトになると「バチーン」と手をたたいて悔しがった。3回、右打席に立った2打席目は二ゴロに倒れたが、全力で一塁を駆け抜けた。ネット裏から見守っていた巨人中里スコアラーは「あれだけの全力疾走をする外国人選手は珍しいですね」と、目を見張るシーンだった。
開幕戦の相手、ヤクルト志田スコアラーは今後密着マークする必要性があると明かした。「これから最も見ていかないといけないポイントだと思っています。特に左右でどういう打撃をするのか。今のところ右はパワー、左はコンパクトに、というところですが」
デビュー戦のわずか2打席で技術と、闘争心を見せつけた。虎ファンの期待値が高くなるほど、ライバルたちは青くなる。コンちゃんには要注意-。ネット裏のざわめきが次第に大きくなり始めている。【鈴木忠平】<コンちゃんの虎キャンプ>
◆素手スタイル
初日に素手打ちでランチ特打。右29、左26の計55スイングで2本の柵越え。
◆3連発&140メートル弾
2日目、ランチ特打で両打席50スイングで8本の柵越え。右打席では3連発&推定飛距離140メートルの特大弾も記録。
◆コンちゃん拝命
2日夜の首脳陣と外国人選手の食事会で愛称がコンちゃんに決定。3日は来日初のシートノックに参加し、三塁の守備を難なくこなした。
◆“虎初安打”
6日のシート打撃で伊藤和から中前打。三塁守備では俊介の三遊間の打球に飛び込み、一塁までの全力疾走も見せ、走攻守でハッスル。
◆猛打ショー
9日のランチ特打で左右68スイングで145メートル弾を含む12本の柵越えで、実戦準備完了。



